鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

変形/経年変形/熱き裂/鋳鉄の成長



”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『変形』、『経年変形』、『熱き裂』、『鋳鉄の成長』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の『変形』、『経年変形』、『熱き裂』、『鋳鉄の成長』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【熱処理一般】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1216(3.56)

用語: 変形

定義:
熱処理で起こる鉄鋼製品の形状や寸法における変化。

対応英語(参考):
distortion


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1217

用語: 経年変形

定義:
室温で長年月の間に材料の寸法・形状が変化すること。

対応英語(参考):
secular distortion


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1218(3.146)

用語: 熱き裂

定義:
加熱又は冷却によって、直ちに又は遅れをもって鉄鋼製品に生じるき裂。
備考:
一般に、き裂という用語は、加熱割れ、焼割れなど、き裂の現れる条件を示すことによって分類されている。

対応英語(参考):
thermal crack


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1219

用語: 鋳鉄の成長

定義:
鋳鉄の変態点
(※1)の上下の温度で過熱・冷却が繰り返されたときに起こる不可逆的な異常膨張現象。

対応英語(参考):
growth of cast iron


(※1)
変態点とは、特定の合金の変態温度(相変化の起こる温度で、変態が温度範囲にわたって起こるときは、変態が開始し、終了する温度)のことです。