鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

真空熱処理/イオン衝撃熱処理/電解熱処理/塩浴熱処理



”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『真空熱処理』、『イオン衝撃熱処理』、『電解熱処理』、『塩浴熱処理』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の『真空熱処理』、『イオン衝撃熱処理』、『電解熱処理』、『塩浴熱処理』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【熱処理一般】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1104

用語: 真空熱処理

定義:
真空中で加熱して行う熱処理の総称。
備考:
真空焼なまし(vacuum annealing)
真空焼入れ(vacuum hardening)
真空焼戻し(vacuum tempering)
などがある。

対応英語(参考):
vacuum heat treatment


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1105

用語: イオン衝撃熱処理

定義:
減圧雰囲気中で陰極とした処理物と陽極との間に起こるグロー放電を利用した表面処理。

対応英語(参考):
ion bombardment heat treatment,
plasma heat treatment


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1106

用語: 電解熱処理

定義:
電解液又は塩浴中で陰極とした処理物と陽極の間で通電し、処理物を加熱後冷却する熱処理。

対応英語(参考):
electrolytic heat treatment


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1107

用語: 塩浴熱処理

定義:
塩浴中で行う熱処理。

対応英語(参考):
salt bath heat treatment


なお、塩浴熱処理した用語として、『塩浴焼入れ』などがありますが、塩浴焼入れとは、溶融塩を用いる熱浴焼入れのことです。