鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

 

熱処理/光輝熱処理/雰囲気熱処理



”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『熱処理』、『光輝熱処理』、『雰囲気熱処理』のJIS規格における定義その他について。

主に圧延、鋳造又は鍛造された鋼の熱処理に関する主な用語として、鉄鋼用語(熱処理)(JIS G 0201)において”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の『熱処理』、『光輝熱処理』、『雰囲気熱処理』などの用語が定義されています。

鉄鋼用語(熱処理)
⇒【熱処理一般】


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1101(3.74)

用語: 熱処理

定義:
固体の鉄鋼製品が全体として又は部分的に熱サイクルにさらされ、その性質及び/又は組織に変化をきたすような一連の操作。
備考:
鉄鋼製品の化学成分がこの操作の間に変化することもある。

対応英語(参考):
heat treatment


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1102

用語: 光輝熱処理

定義:
保護雰囲気中などで熱処理することによって、表面の高温酸化及び脱炭
(※1)を防止し、表面光輝状態を保持する熱処理。
備考:
光輝焼なまし(bright annealing)
光輝焼ならし(bright normalizing)
光輝焼入れ(bright hardening)
光輝焼戻し(bright tempering)
などがある。

対応英語(参考):
bright heat treatment


分類: 鉄鋼用語(熱処理) > 熱処理一般

番号: 1103

用語: 雰囲気熱処理

定義:
炉内の雰囲気ガスを目的によってそれぞれ調節して行う熱処理。
備考:
雰囲気ガスには酸化性、還元性、不活性、浸炭性、窒化性などの種類がある。

対応英語(参考):
controlled atmosphere heat treatment


(※1)
脱炭とは、鉄鋼製品の表面における炭素の欠乏のことで、鉄鋼製品の脱炭を意図した熱化学処理を、脱炭処理といいます。